激務な看護師は人材不足

看護師の仕事とは？

看護師の仕事は激務と言われており、仕事内容は主に医療に関する看護ですが、医師の指示に基づいて患者さんが入院生活を過ごしやすいようにお手伝いをします。各種の検査や点滴に注射、食事や入浴の介助など、また場合によっては手術のお手伝いをすることもありますし、術前、術後の患者さんやご家族のケアも大切な仕事です。看護に休みはありませんから、交代で看護に当たります。そのため勤務時間が不規則になりがちです、交代の時間であっても急な入院患者さんなどがいた場合は手続きや処理に追われるため定時に終わることが出来ないこともあります。
看護師の仕事は人と人とが関わる仕事ですから責任は重大ですし、看護師の失敗は最悪の場合、医療ミスに繋がり取り返しのつかないことになってしまう可能性があります。それだけ人の命を扱う現場で働く看護師の仕事は責任が重いのです。

看護師の仕事を辞めてしまう人

上記でも述べた通り、看護師の仕事は激務です。それゆえに自分の目指す看護にたどり着く前に挫折してしまう人も少なくありません。医療は日々進歩していますから、それだけ自分のスキルも磨いて行くことが必要です。勉強をしてより専門的な資格を取ることも必要です。看護学校では基礎となる勉強しかしませんので、実際は看護師となってから臨床の現場で学ぶことがほとんどです。しかし毎日の仕事の量に追われ、実際はそれをこなすことだけで精一杯で、より専門的な知識の勉強をするところまで行き着けない人が多いでしょう。自分の目標とする看護はあるのに日々の仕事に追われ納得のいく看護が出来ないことで臨床の現場を去ってしまう看護師も多くいます。長時間勤務や精神的ストレスに耐えられなければ、やはり長くは続きません。それだけ看護師の仕事は大変と言えるでしょう。

看護師の人材不足

看護師の仕事は人気もあります。毎年多くの人が看護学校を卒業して看護師になっています。しかしその反面、毎年多くの看護師が仕事を辞めているのも事実です。離職者数は年々増加しています。原因の1つに少子化で高齢者が増え、今までは2人で行っていた仕事、もしくは3人で行っていた仕事を1人で行わなければならない状況になってしまい、体力的にも精神的にも限界が来てしまうことで看護師を諦めてしまう人がいます。看護師の離職理由として、出産、育児が最も多く、他施設への興味が次に多いです。この理由は看護師に限った離職理由ではなく他の職種でもあることです。しかし、その他の理由を見てみると、本人の健康の問題、人間関係の悪さ、超過勤務が多いため、休暇が取れない・取りづらい、夜勤の負担が大きいため、責任の重さ、教育体制が充実していないなど、かなり体力や精神的なストレスがあることがわかります。こうした理由が看護師の人材不足に繋がっていると言えるでしょう。